「軽声」とは、声調が元来の声調を失い、軽く短い発音に変化した音節のことです。
その役割は様々ですが、慣れれば自然と表現できるようになります。
軽声が使われる7つのパターン
軽声は必ずほかの音節に添える形で使用するというルールがあります。
単独で使うことはありませんし、声調符号の表記も基本ありません。
軽声を使用するパターンは少なくとも7種類から成っています。
① 動詞での後ろの音
一文字の単体で使える動詞を敢えて重ねると、
「ちょっと~してみる」というニュアンスに変えることができます。
看看(kàn kan) 見てみる
听听(tīng ting) 聞いてみる
②名詞での後ろの音
後半の音が軽声になるだけで特に意味合いに変化はありません。
妈妈(mā ma) お母さん
哥哥(gē ge) お兄さん
妹妹(mèi mei) 妹
③同じ発音の単語の後ろの音
言葉の意味合いが変わってしまいます。
眼镜(yǎn jìng)眼鏡 [名詞] ⇒ 眼睛(yǎn jing)目 [名詞]
买卖(mǎi mài) 売り買いする [動詞] ⇒ 买卖 (mǎi mai)商売 [名詞]
④助詞や語気詞としての音
~的(de)、~地(de)、~了(le)、~吧(ba)、~吗(ma)、~呢(ne)
⑤接尾語 (「子」「头」「们」等)としての音
※接尾語:それ自身は単独で用いられず,常に他の単語(または単語の中心的意味を 負う部分)の後に結合して,いろいろの意味を添える。
椅子(yǐ zi) イス
枕头(zhěn tou) 枕
我们(wǒ men) 私たち
⑥方位を示す場合の音
房间里 (fáng jiān li ) 部屋の中
桌子上 (zhuō zi shang) テーブルの上
过来 (guò lai) やってくる
上去 (shàng qu) 上がっていく
⑦量詞の「个」
三个 (sān ge) 3個
这个 (zhè ge) これ
以上が軽声になる音節の基本パターンです。
それでも、地方によっては元来の発音を保持したまま発音する場合もありますので、
杓子定規的にとらえないようにするのも現実的です。
基本的な知識を理解し、あとはいろんなネイティブの方と接することにより
軽声の扱い方も自然に習得することができるようになります。
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